OpenOffice.org日本ユーザー会は4月15日、オープンソースのオフィスソフトであるOpenOffice.orgの利用状況に関する調査結果を発表した。同調査は2009年2月20日・21日に開催された「オープンソースカンファレンス2009 Tokyo@Spring」で行われたもの。アンケートの回答者は82名。

まず、OpenOffice.orgを利用していると答えた回答者は82%に上り、利用状況は個人と職場の半々となっている。OpenOffice.orgを導入している企業のうち、15%が全社で導入しているという。さらに、「部・課単位で導入」の8%と、「一部で実験的導入」の15%を加えれば、組織的にOpenOffice.orgを利用している企業は38%に上る。これを受け、ユーザー会は「予想以上に高い数値」とコメントしている。

フリーアンサーで聞いたOpenOffice.orgの導入理由に対する回答は、無料・無償が圧倒的に多かったほか、「オフィスドキュメントの標準のODFに対応している」など、オープンな仕様が続いている。

OpenOffice.orgのアプリケーションのうち、利用率が高いのは文書作成アプリケーション「Writer」と表計算アプリケーション「Calc」であり、Micorosoft Officeの代替製品として使われているのがわかる。

「OpenOffice.orgの導入形態」(左)と「主に利用するOpenOffice.orgのアプリケーション(複数回答あり)」(右)