富士通の半導体子会社である富士通マイクロエレクトロニクス(FML)は4月14日、8ビットマイコン「F2MC-8FXファミリー」の20ピン以下シリーズに、デュアルオペレーションフラッシュメモリを内蔵した製品「MB95260Hシリーズ」「MB95270Hシリーズ」「MB95280Hシリーズ」を開発、即日サンプル出荷を開始したことを発表した。なお、量産は2009年度下期に月産100万個を想定、量産価格は100万個受注時で50円からとなっている。
3シリーズともに、独自のデュアルオペレーションフラッシュメモリを搭載しE2PROMエミュレーションを実現する。同メモリは、2つの領域を有しており、一方をプログラム領域、もう一方をE2PROMの代替となるデータ領域として使用することが可能だ。また、書き換え回数は10万回、データ保持期間20年を保証しているほか、フラッシュセキュリティ機能により、外部からの不正なプログラムの読み出しを防ぐことが可能だ。
また、マイコン内部で動作クロックを生成するCR発振回路や電圧降下を検知する低電圧検出回路を内蔵することで、外部部品を削減、システムの低コスト化が可能なほか、タイマー機能として「複合タイマー」を搭載、プログラムにより1チャネルをパルス幅変調(PWM)、パルス幅測定(PWC)、一定間隔で割り込みを入れるインターバルタイマー、時間間隔を測定するインプットキャプチャのいずれかを選択することが可能となっている。
さらに、プログラム開発環境として1線式オンチップデバッグを採用。デバッグで占有するピン数を最少にして製品開発を行うことが可能である。
このほか、製品開発環境などを1つのパッケージにしたスターターキット「MB2146-420A-01-E」の提供も開始されている。