NTTデータは4月13日、オープンソースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新バージョン「3.1」を公開したことを発表した。同版では、管理対象プラットフォームにWindows Server 2008を追加し、今後増加が見込まれるWindows Serverを用いたシステムへの対応を強化した。
Hinemosではこれまでネットワーク管理プロトコルとしてSNMPを採用してきたが、ver 3.1からWBEM(Web-Based Enterprise Management)への対応がスタートした。これにより、適切に設定されたRed Hat Enterprise LinuxにおいてWBEMを用いた管理が可能になった。
WBEMとは、標準化団体DMTFによって標準化された、インターネットを介してネットワークに接続した機器を管理するための規格。
加えて、httpsによるWebサーバの監視、メール送信時に用いるメール送信サーバにユーザー認証を行う「SMTPAUTH」への対応が追加されている。
また、同社はパートナー向けに提供している「Hinemosオプション」として、仮想化環境を管理するための「VM管理オプション」を、5月1日より提供を開始する。同オプションは、「物理マシンと仮想マシンの混在している環境への対応」、「仮想マシンの運用の効率化」、「仮想マシンの適切なリソース管理」を実現する。第1弾として、ESXi に対応したモジュールが提供される。
Hinemosのソースコードおよび実行バイナリは、オープンソースのライセンスであるGNU General Public License (GPL) で公開され、OSS開発サイトである「SourceForge.jp」でダウンロードできる。