ナナオは、静止画の加工編集から動画映像の確認作業など、幅広い作業工程に対応するという22.5型で解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)の映像制作用液晶ディスプレイ「ColorEdge CG232W」を発売した。法人販売専用であるため、購入するには同社の法人営業課に予約が必要。価格はオープンとなっており、予想価格は約120万円。
同製品は、同社のColorEdgeシリーズに搭載してきた静止画グラフィックス市場向けの基本機能を踏襲しつつ、映像制作用途に特化した機能も盛り込んだ新しいコンセプトの液晶ディスプレイとのこと。具体的には、ポストプロダクション作業やカラーグレーディング作業、スタジオでの撮影映像のモニタリング、放送業界におけるノンリニア編集といった、映像制作現場での活用を想定しているという。
特徴としては、2系統のBNC出入力コネクタを装備して、HD-SDIとSD-SDIの入力に対応するほか、SDI信号を他のモニタへ出力することも可能。また、D-Sub15ピンやDVI-D24ピンの入力ポートも装備しており、前面ボタンで入力ポートの切り替えが行える。さらに、10bit表示対応のDual link SDIに対応し、YCbCr 4 : 2 : 2、YPbPr 4 : 2 : 2、YPbPr 4 : 4 : 4、RGB 4 : 4 : 4の多彩なSDIフォーマットを出力できるとのこと。
その他にも、EBU、REC709、SMPTE-C、DCIなどの豊富なカラーモードの搭載、Adobe RGBカバー率が97%でNTSC比が95%の広色域をサポート、ハードウェアキャリブレーションに対応するなどの特徴を持つ。