NECビッグローブ(BIGLOBE)は10日、同社が企業向けに提供しているSaaS型ブログ分析サービス「感゜Report(かんどれぽーと)」の新版をリリースしたと発表した。「~したい」「~した」などの願望表現・過去形を判別し分析できるようになったほか、分析結果をWebサイトなどのコンテンツ情報として掲載する連携機能など、4項目の新機能が追加されている。
「感゜Report」に今回新たに追加された機能は、(1)願望表現・過去形の判別、(2)Webサイト連携、(3)インスタント分析、(4)スパム除去強化、の4項目。
願望表現・過去形の判別では、願望表現(「~したい」など)や過去形(「~した」など)を区別して分析。これにより、分析対象とする商品が、消費者行動のどのフェーズでの意見なのか判断することができる。
例えば、新発売の自動車に対する意見の分析結果として、従来は「乗る」「見る」という言葉でまとめられていたものが、「CMで見た」(過去形)、「試乗したい」「買いたい」(願望表現)などに区別されることにより、その自動車の認知度、関心・欲求度などを調べることができる。
さらに新版では、分析結果をWebサイトなどのコンテンツ情報として掲載することが可能に。分析結果グラフを再現するデータ、分析結果から記事全件へのリンク情報などを、CSV形式/XML形式で提供する。
例えば、商品紹介サイトで、商品に関する評判情報(肯定的意見、否定的意見)の表示が可能。BIGLOBEのアニメサイトでも、この機能で自動的に分析したアニメに対するクチコミ情報やグラフなどを表示している。
インスタント分析では、クチコミの急増グラフ、評判情報(肯定・否定)について、「約2分で分析設定から分析レポート出力まで行うことが可能」(BIGLOBE)。また、分析レポートから、記事原文参照、レポート印刷まで行うことができる。
これにより、「分析条件(キーワード、検索式)を設定した後、分析結果の確認がすぐに行えるようになり、分析条件の修正・精査が容易となる」(同社)。
スパム除去機能も強化。無意味な単語が羅列された「ワードサラダスパム」、同じ記事が複数のブログサイトに投稿された「マルチポストスパム」の除去精度が向上。「スパム除去の漏れを改善し、90%以上のスパムを除去できるようになった」(同)としている。