ソフトバンクグループのCOMELとヤフーは9日、COMELが運営するデジタルサイネージ(電子看板)メディア「福岡街メディア」で、インターネット広告の効果を実証する実験を開始したと発表した。「実験を通じてネットとデジタルサイネージの効果的な連携方法を導き出し、デジタルサイネージに適した広告商品やコンテンツの開発を検討する」としている。

「福岡街メディア」は、福岡市内の交通機関、コンビニエンスストア、ドラッグストア、大型商業施設などを中心に、主要な生活動線上に設置された500面を超えるデジタルサイネージメディア。

今回ヤフーは、COMELが福岡街メディアで展開するデジタルサイネージに、「Yahoo! JAPAN」上で展開しているさまざまなコンテンツと広告を配信。

デジタルサイネージの視聴者の属性と配信されたコンテンツと広告の視認率(見た人数÷ディスプレー前の人数)を、ディスプレー付近に設置した顔認識カメラとNEC製の顔認証技術を用いた広告価値測定システムを使って計測。

配信された広告がどのくらい認知・理解されたかについては、アンケート調査で把握。「計測結果とアンケートの調査結果に基づいて、デジタルサイネージの効果を定量的・定性的に検証する」(両社)。

その上で、「ヤフーの持つインターネットメディアとしての優位性とCOMELのデジタルサイネージシステムの強みを融合した、デジタルサイネージに適した新たなターゲティング広告商品やコンテンツの開発を検討していく」(同)としている。