シムシティやザ・シムズなどのシム・シリーズ、SPOREの生みの親として知られるゲームデザイナーのWill Wright氏がElectronic Arts (EA)を離れ、Stupid Fun Clubというエンターテインメント・シンクタンクを運営する。
Wright氏は1989年にJaff Braun氏と共にMaxisを設立してシムシティをリリース。買収を通じて1997年からEAで活動してきた。都市や惑星・生態系のシミュレーション、仮想ドールハウスなど、ユニークなゲームコンセプトが高く評価されている。米国を代表するゲームクリエイターの1人だ。今後はゲームの枠にとらわれないエンターテインメント・プロジェクトを手がけるという。Stupid Fun Clubは、ゲーム、映画、テレビ、インターネット、玩具など、複数のチャンネルに展開できる知的財産を開発する。「エンターテインメント産業は、革新的な変化の時代へと急速に進んでいる」とWright氏。シム・シリーズでゲーム業界に新風を吹き込んだクリエイターが打ち出す、エンターテインメントの新ビジョンに注目が集まっている。
EAはStupid Fun Clubに出資し、Wright氏と同率の株式を持つ主要株主になる。またパートナーとして、Stupid Fun Clubのプロジェクトのゲームコンセプトを開発するという。MaxisやSporeフランチャイズは、引き続きMaxis担当のゼネラル・マネージャーであるLucy Bradshaw氏によって運営される。