NTTデータ イントラマートは、同社が販売しているビジネスシステム構築基盤「intra-mart ver.7.0」のワークフローで、Officeと連携する「intra-mart Microsoft Office 連携ワークフロー」をマイクロソフトと共同で構築し、企業向けに提供を開始すると発表した。提供開始は、2009年5月を予定している。

今後、同社とマイクロソフトは、共同で導入提案や支援活動を展開するという。

「intra-mart Microsoft Office 連携ワークフロー」のソリューションの構成

NTTデータ イントラマート 代表取締役社長 中山義人氏

今回の協業は、昨年の12月に同社と米マイクロソフトとの協業による第一弾だという。

NTTデータ イントラマート 代表取締役社長の中山義人氏は、「intra-martの売りはワークフローであり、最近は当初の部門間の利用から全社およびグループ間での利用に拡大してきており、3月末現在、2000社以上で利用されている。これまで使い勝手の部分までは手が回らなかったが、今回Officeを利用することで、この部分を改善することができる」と、今回の協業の目的を語った。

マイクロソフトの執行役 常務 エンタープライズビジネス担当 平野拓也氏

また、マイクロソフトの執行役 常務 エンタープライズビジネス担当の平野拓也氏は、「エンタープライズ事業での協業は、社長の樋口が掲げる強化ポイントの1つ。今後もパートナーとの協業を強化していく。今回の協業はソフトウェア+サービスのビジョンを具体化するもので、将来的に多様な提供形態の実現の可能性をもつもの」と述べた。

「intra-mart Microsoft Office 連携ワークフローソリューション」は、intra-martのワークフローにおいて、文書の作成や確認・承認にWordやExcelといったOfficeを利用するというもの。ユーザーに普段使い慣れているソフトを利用させることにより使い勝手が向上するほか、稟議や決済文書の証跡、履歴管理に加えて、文書管理や全文検索など、企業内における情報共有も可能となる。

申請書の作成や確認にPowerPoint、Excel、WordなどのOfficeを利用

また、文書自体をOffice SharePoint Serverに保存することで、過去の文書を読み出して一部を変更するといったテンプレートのような使い方や、文書で使用するデータをSQL Serverに保存するため、見積もり書に商品マスターのデータを取り込むといった、データの再利用、他システムからのデータの取り込みも可能になる。また、企業の部署名や社員情報をActive Directoryから取り込むこともできるという。

見積書にSQL Serverからマスターデータを取り込んで、挿入することも可能

経費精算で、FelicaのデータとOutlookの予定表のデータを連携させて入力することも可能

価格は最小構成で180万円程度から。NTTデータ イントラマートは、この製品を大企業、中堅企業を対象に、提供開始初年度200社への販売を目標として掲げている。