サイバートラストは8日、企業・行政・団体などが配信する電子メールに電子署名を行うためのS/MIME証明書「SureMail」の価格を改定した。

S/MIMEとは電子メールの暗号化方式のひとつで、メッセージの暗号化や電子署名などのセキュリティ機能を持つ。この電子署名により、差出人および内容が書き換えられていないことを受信者がメールソフト上で確認することが可能。企業にとっては、他者によるなりすましを防ぐことができる。

一般的に、受信したメールは差出人欄(From)を見て送信元を確認することが多いが、差出人欄は容易に詐称が可能なため、送信元を偽ったフィッシングメールが後を絶たないのが現状だ。このため、フィッシング対策協議会が公表した「フィッシング対策ガイドライン」では、「顧客が正規メールとフィッシングメールを判別可能とする対策」として「顧客に送信するメールには電子署名を付与すること」を挙げている。

これを受けて同社ではSureMailの提供価格を改定。有効期間1年2ヶ月で18万5,850円だったものを、半額以下となる7万8,750円とし、より広い企業・組織への普及を図る考え。