米Googleは4月7日 (現地時間)、iPhoneおよびAndroid端末向けモバイルWeb版のGmailとCalendar(Google Calendar)をアップデートした。
Gmailは動作が全般的に高速になり、従来よりも素速くEメールをナビゲート・検索、表示できる。またキャッシング機能の強化と、HTML5やGearsなど新しいブラウザ技術の利用によって、データ・ネットワークがドロップした状態でも最後に開いたメールの表示や新規メールの作成が可能。Google MobileエンジニアのJoanne McKinley氏は「新アーキテクチャによってパフォーマンスの大幅な向上が可能になる。最新版における強化は、そのインパクトの一部に過ぎない。近い将来に新しい機能をどんどん追加していく計画だ」と述べる。
ユーザーインターフェイスも刷新された。複数のメッセージをアーカイブする場合、これまではメッセージにチェックを入れた上で画面の一番上に戻って[Archive]ボタンを押す必要があった。最新版では、主要な操作ボタンがFloaty Barという新しいメニューバーにまとめられている。Floaty Barはスクロールしても、常に画面の右上に浮かぶように存在し、アーカイブ/ 削除/ 既読にする/ 未読にする/ スターの追加/ スターの削除/ スパムリポートなどに、いつでも1-2タップでアクセスできる。このほかラベル表示がより目立つデザインに変更されるなど、メッセージの分類が判読しやすくなった。
Calendarではイベントを選択した後、参加ステータス、詳細の編集、ゲストの追加・削除などを行える。Google Mobile担当製品マネージャーのJyri Engestrom氏によると、モバイル版Calendarの編集機能はGoogle Product Ideasで最も多くの投票を集めたアイディアだった。またGmail同様にデータ・ネットワーク接続がドロップするような状況でも、最後に表示したイベントを開ける。
動作環境はiPhone OSがバージョン2.2.1以降。Androidは全ての端末で利用可能だ。現時点で対応する言語は英語版のみ。順次、他の言語にサポートを広げていくという。