大日本印刷は、高輝度白色発光する無機ELパネルと、テキスト情報をスクロール表示する有機ELパネルを組み合わせた「光るポスター」を開発したと発表した。
光るポスターは、カラー印刷した画像の後ろで、無機ELの高輝度な照明光の複数の表示部分が点灯したり消えたりすることでパターンを表示する方式で、これによりアニメーションのように浮き上がらせると同時に、有機ELパネルで文字情報を単色光で表示する。
また、柱などの曲面に貼ることもでき、液晶よりも省電力化、薄型化、軽量化が可能だという。さらに、液晶以上に広い視野角を有しているため、多くの生活者がさまざまな角度から同時に情報を見ることができるメリットがあるという。
大日本印刷では、これらのメリットに加え、高輝度の発光が可能という特長を活かし、ポスターとして製品化していく。
今回開発した光るポスターは、楽天野球団の協力を得て、2009年4月7日から11月中旬まで、仙台市青葉区内の楽天イーグルス展示スペースにおいて展示する予定だ。そして、今回の展示を通じて製品化に向けた検証を行い、2010年4月の販売開始を目指していく。また、今後は有機ELパネル用の文字情報をネットワーク経由で配信する仕組みや、音声を追加することも予定しているという。