米Palo Alto NetworksのPresident and CEOを務めるLane Bess氏

米Palo Alto Networksは4月6日、同社の日本法人としてパロアルトネットワークス合同会社を設立したことを発表した。

Palo Alto Networksは、次世代ファイアウォール製品と呼ばれるアプライアンス「PAシリーズ」を提供する企業。2005年に設立され、「米国/欧州で四半期ごとにそれぞれ30%/45%ずつ売上を伸ばしている」(Palo Alto Networks, President and CEO, Lane Bess氏)という。PAシリーズは、ネットワークデータの詳細な監視機能と、Active Directoryと連携したユーザー/グループベースのポリシー制御機能が大きな特長で、誰がどのようなWebサイト/アプリケーションを閲覧/使用しているかが一目でわかるため、これまで管理者の目が行き届かなかったトラフィックも細かく管理することができる。また、ネットワークの基本機能と監視/レポート機能とで異なるプロセッサーを使用しており、データ転送能力を損なわずに高度なネットワーク管理が行えるという特長も備える。

PAシリーズの管理画面と、自動生成されたPDF形式のレポート(右)

パロアルトネットワークス合同会社 代表取締役社長に就任した金城盛弘氏

パロアルトネットワークス合同会社の代表取締役社長には金城盛弘氏が就任する。金城氏は、1993年に米カリフォルニア大学バークレー校大学院で経営修士課程を修了。米SynOptics Communications、米Electronics Book Technology、米Packeteer、米BlueCoatなどの日本法人代表を務めた経験を持つ。

PAシリーズの販売活動については、昨年から一次代理店として契約しているネットワンシステムズおよび日立システムアンドサービスを通じて行われるが、今後は「米国本社に日本向け専用サポートエンジニアを置くなどして体制強化を進めていく」(金城氏)という。

PAシリーズのハイエンド製品「PA-4060」。2Uサイズで10Gbpsのファイアウォールスループットを備える