HDEは4月6日、メール配信ソフトウェア「HDE Mail Application Server #Delivery」を5月20日より発売を開始すると発表した。同製品は、メールマガジンやダイレクトメールなど、企業がメール配信システムを構築する際に必要な各種機能を提供する。

同製品は、同社のメール統合プラットフォーム「HDE Mail Application Server」上で稼働する製品ラインアップの1つ。同プラットフォームはJavaベースのAPIを備えており、他のシステムとの連携を可能にする。同製品のほか、メール・アーカイブソフトウェア「HDE Mail Application Server #Archiver」も同プラットフォーム上で稼働する。

同社の代表取締役副社長、宮本和明氏は「当社はこれまでさまざまなメール関連のソフトウェアを提供してきたが、プラットフォームが統一されていなかった。今後は、メール関連のさまざまな機能をHDE Mail Application Server上で稼働するモジュールとして提供していきたい」と語る。

同製品の主要機能は、「メールの配信」、「携帯電話キャリア向け/ISP向け高速配信」、「EJBやJDBCによる他システムとの連携」、「障害対応(ロギング、負荷管理)」など。メール配信においては、ヘッダによる多彩な配信制御が可能なほか、エラーメール処理のための独自エンジンを備えており、エラーメールの判別や分析結果まで収集できる。

同社では、同製品が、「配信スケジューリングとエラーメール管理の作成」、「携帯キャリア向けの独自仕様向けの調査と作成」、「携帯キャリア向け・ISP向けの高速メール配信運用」などの工数に貢献するとしている。

同製品の価格は525万円からで、追加のControllerモジュールは1サーバ当たり315万円、追加のMTAモジュールは1サーバ当たり210万円(いずれも税別)。

HDE Mail Application Server #Deliveryの配信履歴の画面(左)、文面作成画面(右)