アドビ システムズが2008年12月に発売を開始した「Adobe Creative Suite 4」。前編後編の2回に分けて、「Adobe Flash CS4」の新機能を中心にレビューを行ったが、今回は「Adobe Flash CS4」を用いて初心者でも作れるオブジェクトベースアニメーションの作り方について紹介していくことにする。

ファイルの選択

まず、ファイルの中から新規を選択する。すると「新規ドキュメント」ダイアログが出てくる。PC用アニメーションを作成する場合は、上からひとつ目かふたつ目だ。どちらを選んでも直接アニメーションには影響しないが、ちょっとしたスクリプトを書くなら、どちらが必要かを把握しておかなくてはいけない。今回は、一番上の「Flashファイル(AS3.0)」を選択する。

AS2.0とAS3.0は、後から切り替えも可能で、スクリプトを書く段階において変更することもできる

ワークスペースの選択

次に、今までFlashを使っていた方にとってもなじみが薄いと思われる「ワークスペース」を選択。ワークスペースは、限られたモニタ面積を効率よく作業するためにパネル類のレイアウトを記録しておく機能で、以前からあったのだが、あまり使われていなかった。CS4では、デフォルトで、ツールパネルが左から右へ移動したりと、大きな変更があったので、自分にとって効率的なパネルレイアウトを作っておくと良いだろう。ちなみに筆者は「Flash8」の時のレイアウトを再現するため、専用のセットを作っている。今から、アニメーションを作成するので「アニメーター」を選択しよう。

「アニメーター」を選択する画面

最初は直線移動から作ろう。まずはサンプルから観てもらいたい。

動画
Flash CS4を用いて作った動画サンプル

次のページからは本格的な制作方法を紹介していく。これから作品を制作していく上で大切なこととして、ひとつひとつの作業が終わるごとに適宜、保存を心がけてほしい。