オムロンと日本IBMは、物流分野において企業の低炭素化を支援する環境ビジネスで協業すると発表した。今後は、両社の強みを統合した新たな物流ソリューションを提供していく。

物流ソリューションにおける協業では、オムロンがGPSを活用した運行管理システムや、走っている車両の重量を計測できる走行車両重量計測システムなどにより、改正省エネ法に準拠した報告に必要とされる輸送距離、積載率など、各種データの実測を可能にする。一方、日本IBMは、モーダルシフトや荷物まとめ輸送などで輸送経路を最適化する「MSTP(Modal-Shift Transportation Planner)」や最適な輸配送ルートを計画する「VRP(Vehicle Routing Planner)」といったアルゴリズムを使用したツールの活用により、CO2排出量を最小化する輸送経路を特定する。

このソリューションは、主として製造業、陸運業などの業種における中堅企業から大企業のユーザーをターゲットとし、両社は共同してソリューションの提案から実行までを行っていくという。