Fedoraプロジェクトは3月31日(米国時間)、Linuxディストリビューションの次期バージョン「Fedora 11」(開発コード名「Leonidas」)のBeta版を公開した。

Fedora 11 Beta版では、GNOME 2.26、KDE 4.2.1、Xfce 4.6.0、NetBeans 6.5、Python 2.6、gcc 4.4、Git 1.6.2をサポート。加えて、以下のような特徴を備える。

  • 新ボリュームコントローラ「PulseAudio」を搭載 - アプリケーションごとに操作が異なり、煩雑化していたボリュームコントロールを統一し、簡略化する目的で「PulseAudio」を搭載
  • Guest User機能を搭載 - デスクトップにGuest Userでログインできる機能が追加された。同アカウントでログインすると、ログアウト時に全変更点がクリアされる
  • 文字入力補助システム「IBus」を採用 - 日本語、韓国語、中国語、インド語などアジア言語に対応する、C言語で開発された文字入力システムが組み込まれた
  • DNSSECに対応 - セキュリティを強化したDNSの拡張仕様「DNSSEC(DNS Security Extension)」に対応。Fedora 11 Betaにデフォルトで組み込まれた
  • Ext4をデフォルトのファイルシステムに採用 - Linuxの標準的なフィイルシステムとして利用されている「Ext3」の後継ファイルシステム「Ext4」をデフォルトのファイルシステムに採用。パフォーマンス向上などが図られている
  • 次世代ファイルシステム「Btrfs」を同梱 - 次世代ファイルシステムと評される「Btrfs」を実験的に同梱した
  • Windowsクロスコンパイラとして「MinGW」を搭載 - WindowsアプリケーションをLinux環境でコンパイルできるパッケージ「MinGW」を搭載した

今後は、4月28日にPreview版が公開される予定。次いで、5月12日にRelease Candidate版が公開され、5月26日に正式版がリリースされるスケジュールになっている。