アビーム コンサルティングは3月31日、4月1日に施行される改正省エネルギー法・改正温対法に対応する「エネルギー・CO2排出量データ管理アウトソーシングサービス」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、エネルギー・温暖化ガス排出量データ管理支援サービスにおいてトップベンダーである英EnTech USBとの提携を基に、同社が提供するASPツール「Service Bureau On-Line」(以下、SBOL)を用いたもの。
同サービスでは、エネルギーやCO2排出量に関するデータの収集、チェック・入力、レポート・分析のほか、「市場の変化に応じたシステム要件の変更」、「エネルギーマネジメントの改善」、「導入準備」の支援が行われる。
管理対象のデータは、「エネルギー・ユーティリティ(電力、都市ガス、ガソリン、水道など) 」、「CSR関連データ(廃棄物、紙、代替フロンなど)」、「温室効果ガス(GHG)インベントリデータ(カーボンクレジット、グリーン電力証書など)」、「経営管理指標(エネルギー消費原単位管理)分析データ(生産数量、売上高、建物床面積など) 」。
導入メリットの1つは、導入期間が最短で1ヵ月、費用が300万円規模からと、「短期間かつ低コストで導入可能な点」だ。データをSBOLと連携させるのに必要な日数は約1日で、翌日には更新されたデータを閲覧することができる。低コストが実現されている理由として、この分野において豊富な実績を持つEnTech USBと業務提携を行ったことで、システム開発とデータ入力に要するコストを最小限に抑えられたことが挙げられている。
同サービスはASPサービスのため、データ管理の段階的な拡張が可能なほか、あらゆる言語・通貨・単位に対応している。これにより、国内法規制対応からスタートし、将来的にグループ企業・海外拠点を含めた企業レベルでの投資家への情報開示に関するグローバルガイドライン(温室効果ガス(GHG)プロトコル・ISO14064への対応まで拡張するといった運用も可能。