グーグルは31日、無料Webメールサービス「Gmail」の実験的な機能を公開する「Gmail Labs」が日本語対応したと発表した。ネット接続がない環境でも、インターネットにつながっているときのようにGmailを利用できる「オフラインアクセス」機能や、ファイルの添付忘れを防ぐ「添付忘れチェッカー」など、40種類以上の機能を試すことが可能となっている。
Googleでは、「Google Labs(グーグルラボ)」と呼ばれる、エンジニアが実験中のさまざまなソフトウェアを公開する試みがあり、Google マップ、Google Reader、iGoogleなどもGoogle Labsを経てリリースされた。
無料Webメールサービス「Gmail」でも、実験的な機能を公開するGmail Labsを2008年6月に英語向けにリリース。31日からは、日本語を含む47言語に新たに対応した。
Gmail Labsで提供される機能は、Gmailにログインして、ページ右上の[設定]→[Labs]タブからGmail Labsの各機能を有効にすれば、利用できる(無効にも簡単にできる)。
40種類以上ある機能の一つ「オフラインアクセス」機能では、Google Chromeか、Google Gearsのプラグインがインストールされたブラウザを利用すれば、ネット接続がない環境でもGmailの利用が可能。
「添付忘れチェッカー」機能は、ファイルの添付忘れを防ぐ機能。本文中にファイルを添付すると書いているにもかかわらず、ファイル添付せずにメールを送ろうとすると、注意を促すメッセージが表示される(日本語にも対応)。
送信ボタンを押してから数秒間は送信を取り消すことができる「送信取り消し」機能も提供。同機能はグーグル東京オフィスのソフトウェアエンジニアである藤島勇造氏が作成した機能で、「先日英語向けに先行してリリースして、大きな反響を呼んだ」(同社)としている。
また、メールを送信する前に、算数のクイズで意識がクリアなことをチェックする「酒気帯びテスト」機能など、ユニークな機能もある。
Gmail Labsで公開されている機能は、あくまで実験的な機能で、十分なテストを経ていないものもある。Gmail Labsの機能を有効にしていて動作に不具合が生じた場合には、以下のアドレスにアクセスすることで、一時的にLabsの機能を全て無効にして、Gmailを通常通り利用することができる。