Infineon Technologiesは、一般照明向け低コストLEDドライバIC「BCR450」を発売したことを発表した。すでに量産を開始しており、パッケージは6ピンのSC74を採用し、価格は5万個受注時で0.25ユーロから0.30ユーロ程度としている。

一般照明向け低コストLEDドライバIC「BCR450」の外観イメージ

同製品は、ハイパワーLEDの駆動用に設計されたドライバICで、トランジスタ1個を外付けするだけで電流の制御が可能なほか、熱保護機能も搭載している。また、過電圧保護機能や過電流保護機能も搭載されており、電磁波の放射がないため、輸送用車輌の照明や通信バスシステムを搭載した医療用アプリケーションなど、電磁干渉(EMI)に注意する必要があるアプリケーションにも対応できる。

外付けトランジスタを交換することで、100mAから1A以上の出力電流に対応することが可能であり、かつインダクタ、キャパシタ、フリーホイールダイオードが不要なほか、電解コンデンサを使用しないため、スイッチモード・ドライバ・ソリューションの長寿命化にも貢献する。

さらに、同社では、建築物用照明では、LED光源全体から均一な光出力を得ることが大切であると考え、均一な光出力が得られるように、動作温度範囲の全域において、変動幅が+/-10%となるように出力電流の制御を実現している。