計測機器ベンダである米Agilent Technologiesの日本法人アジレント・テクノロジーは3月30日、自社のシグナルアナライザ「Agilent EXAシリーズ シグナルアナライザ」および「Agilent MXAシリーズ シグナルアナライザ」(「Xシリーズ シグナルアナライザ」)向けに、EMIプリコンプライアンス試験対応ソフトウェアオプション「Agilent N9010A-EMC EMIプリコンプライアンス測定オプション」および「Agilent N9020A-EMC EMIプリコンプライアンス測定オプション」(「Agilent N9010A-EMC/N9020A-EMC」)を発表、即日出荷を開始した。参考価格は18万5,716円となっている。
Agilent N9010A-EMC/N9020A-EMCの提供により、XシリーズとしてはEMI対応が可能となる。
CISPR(国際無線障害特別委員会)16-1-1 Ed. 2.2:2007で規定されている4つの検波方式(ピーク値検波、準尖頭値検波、平均値検波、rms-average検波)のすべてに対応しており、これらの検波について、Xシリーズのマーカ測定機能から実行することが可能。
また、CISPRで要求される6dB帯域幅(200Hz、9KHz、120KHz)、および1MHzインパルス帯域幅に対応している。1MHzインパルス帯域幅への対応により、1GHz以上のコンプライアンス試験用途にも利用可能となった。
さらに、CISPRのほか、MIL規格(米軍規格)にも対応しており、プリセットメニューから簡単に測定周波数や帯域幅を設定することが可能だ。
これらのソフトウェアは、Xシリーズをベースとすることで、高速な測定が可能であり、ファームウェアのアップデートにより従来比で倍近くなる40001ポイントの掃引に対応したほか、各規格試験で要求される限度値を入力できる「リミット・マージンライン機能」、アンテナ、外部プリアンプ、アダプタなどを使用する場合にアンテナファクタや変換損失などを補正して絶対レベルを測定可能な「振幅補正機能」が新たに搭載されている。