日本電気は3月30日、文化女子大学小平キャンパス現代文化学部国際ファッション研究室と共同で、リネンタグを活用したファッション作品管理に関する実証実験を実施した。
同実証実験は、文化女子大学の学生が卒業イベントに向けて制作した作品約200点を対象に行うもので、主に洋服を中心としたファッション作品に品目、色、素材などの詳細データにひもづけられたリネンタグを縫いつけ、リネンタグをハンディ型RFIDリーダライタで読み取ることで、作品管理の効率化を検証するというもの。
文化女子大学では、新都心キャンパスと小平キャンパスの資料室にそれぞれ約5万点前後、約6,000点前後の作品が保管されていて、これらの作品をいかに効率的に管理し、在校生の学習教材として有効に活用するかが課題となっている。また、ショーに出展する際の作品の搬出・搬入管理においても、持ち出し管理業務の効率化と正確性の向上が求められていた。日本電気と文化女子大学では、今回の実証実験により、作品情報の確認作業や持ち出し確認作業において、約30%の効率化を期待している。