日本ユニシスは30日、中部国際空港において、3D動画技術を用いた情報配信サービスの実用化検証として、デジタルサイネージを利用した情報配信、およびその効果検証を開始した。実験期間は3ヶ月間。
同実証実験は、中部国際空港内に3D動画表示機能を備えたキオスク端末を設置し、3D動画コンテンツを放映するとともに、空港内店舗などで使えるクーポン券を発行して、効果を測定するというもの。3D動画の表示には、米Provision Interactive Technologiesの3Dエアリアルイメージングシステムを利用し、メガネをかけることなく見られる3D動画を前方90cmの場所に表示する。また、耳元で聞こえるようなクリアな音が特徴の超指向性スピーカーを組み合わせ、映像と音の両面から効果的にアピールする。
キオスク端末に配信されるコンテンツは、日本ユニシスのデータサーバからオンラインで配信されるもので、3D動画情報を配信・管理する配信管理ソフトウェアはSCALAのコンテンツマネジメントシステム「Scala」、キオスク端末に装備したタッチパネルでの店舗情報表示・空港内店舗で使えるクーポンの発行には日本ユニシスのマーケティングソリューション「SPSuite」を採用している。実験開始時は、セントレアとアリスダイニングの2社のコンテンツが配信され、順次追加が予定されている。