積水ハウスは26日、光熱費とCO2排出量の削減を実現する環境配慮型住宅「グリーンファースト」を発売した。通風や陽射しなどの自然エネルギーを活用する空間設計や自然と共存する庭造りに、創エネと省エネが可能な環境技術を組み合わせたという。
「グリーンファースト」のロゴ |
同住宅の特長は、同社の"イズ オーダー"などの鉄骨戸建住宅、木造戸建住宅"シャーウッド"、賃貸住宅"シャーメゾン"における、太陽光発電システムまたは家庭用燃料電池(以下、エネファーム)の装備。オール電化の住宅では太陽光発電システムを、電気ガス併用の住宅では太陽光発電システムまたはエネファームの設置を推奨するという。また太陽光発電システムとエネファームの両方を備えた住宅を「グリーンファースト プレミアム」とし、CO2排出量はほぼゼロにできるとしている。
そのほか、戸建住宅では住宅全体に従来より強化した断熱仕様を施し、冷暖房の使用を削減。オール電化住宅では大気の熱を利用してお湯を沸かす自然冷媒ヒートポンプ給湯機"エコキュート"の設置、電気ガス併用住宅ではガスで発電しその熱でお湯を沸かす家庭用ガスコージェネレーションシステム"エコウィル"の提案。さらに、お湯が長時間冷めにくい保温浴槽、便座とシャワーを使用時のみ温める省エネ多機能便座、エネルギー効率の高い蛍光灯照明、LED照明やエアコンを選択できるとのこと。
同社の試算によれば、オール電化住宅の場合で一般的な住宅と比べCO2排出量を約81%削減、年間の光熱費を約24万4,000円節約できるとしている。(試算条件は、東京エリアの延床面積155m2の2階建住宅で4人家族。一般的な住宅とは1980年代に建てられた木造住宅で、暖房の一部は灯油ファンヒーターを使用)