日本電気は3月26日、モバイルバックホール向けスイッチ「CX2800シリーズ」を発表した。

CX2800シリーズは、CX2000シリーズの上位機種で、モバイル網をオールIP化するのに適した製品と位置づけられている。

10Gbpsインタフェースの収容に加え、IEEE802.3baで標準化を進めている40G/100Gbpsイーサネットにまで拡張可能なアーキテクチャを採用したほか、IEEE 802.1ah準拠のPBB(Provider backbone bridges)機能を搭載するといった特長を備える。また、省スペース&省電力にも配慮し、NECの従来製品に比べ、スループットあたりの装置体積を1/10以下に、スループットあたりの消費電力は約1/3以下に削減されている。

同シリーズは3製品が用意され、詳細は以下のとおり。

CX2800/210 CX2800/220 CX2800/230
スイッチング容量 80Gbps 160Gbps 320Gbps
インタフェース Ethernetインタフェース 10/100/1000BASE-T x 8
1000BASE-X x 8
10GBASE-R x 1
保守インタフェース 10/100BASE-T x 1
RS232C x 1
スロット数 4 8 16
装置内冗長 制御部・スイッチ部 無瞬断切替
電源部 1+1冗長
定格電圧/入力電流 DC-48V/最大10A DC-48V/最大20A DC-48V/最大40A
環境条件 温度: 0~40℃、湿度5~85%(非結露)
外形寸法(W×D×H)mm 434×276.5×87 434×276.5×175 434×276.5×288
質量(最大搭載時) 12kg 23kg 35kg

すでに、エヌ・ティ・ティ・ドコモが商用サービスを予定しているLTE網の無線基地局装置とコアネットワーク装置を結ぶモバイルバックホールとして採用され、現在、商用サービスに向けの検証中している最中だという。NECでは3年間で5000システムの販売目標を掲げている。