Sun Microsystemsは24日(米国時間)、EclipseとGlassFishをベースとしたJava EEアプリケーション開発ツール「GlassFish Tools Bundle for Eclipse v0.9.9」を発表した。カリフォルニア州で開催中のEclipseCon 2009でのこと。オープンソースのJavaアプリケーションサーバであるGlassFishについては、従来よりGlassFish Plugin for Eclipseを利用すればEclipseと連携させて使うことができたが、NetBeans IDEのような最初からバンドルされた開発環境がSunから提供されるのは初めてのことだ。
GlassFish Tools Bundle for Eclipseは、Eclipseに設定済みのGlassFishがバンドルされた開発環境で、具体的には次のツールから構成されている。
- GlassFish v2.1
- GlassFish v3 Prelude
- Eclipse 3.4.1, Web Tools Platform
- GlassFish Plugin for Eclipse 3.4
- JDK 6 Update 12(オプション)
ライセンスはGlassFishと同様、CDDL v1.0とClassPath例外付きGPL v2のデュアルライセンスであり、Eclipse本体についてはEclipse Public Licenseが適用される。
GlassFish Tools Bundle for Eclipse v0.9.9はこのページよりダウンロードすることができる。Windows版、Linux版、そしてMac OS X版が用意されている。JDKについてはオプションで、バンドル版と非バンドル版を選択することが可能。また、近くOpenSolaris版も公開するとのことだ。ダウンロードしたファイルを実行すればインストーラが起動するため、あとは指示に従ってインストールすればよい。
使用方法は通常のEclipseと同様だ。以下のようにServersビューには初めからGlassFish v2.1とGlassFish v3 Preludeが用意されている。設定を変更したい場合にはこれをダブルクリックしてServerエディタで編集できる。
GlassFishに付属する管理コンソールやアップデートセンターなどの機能にアクセスするには、Serversビューのサーバ名を右クリックしてのように[GlassFish Enterprise Server]から各メニューを選択すればよい。例えば[View Admin Console]を選択すれば、以下のようにEclipse付属のWebブラウザ機能で管理コンソールにアクセスすることができる。
なおGlassFish Tools Bundle for Eclipseは英語版しか用意されていないが、通常のEclipseと同様にPleiadesを導入すれば日本語化できる。ただし、eclipse.iniを編集する際にはGlassFish Tools Bundle for Eclipse用の設定を削除してしまわないように注意すること。
GlassFish Tools Bundle For Eclipseは現時点ではまだバージョン0.9.9となっておりRC版という扱いだが、正式版も近いうちにリリースする予定とのことである。