LEDに照らされている植物工場

韓国Seoul Semiconductorは3月23日、経済産業省が推進している「植物工場プロジェクト」に同社のLED「Z-Power」を提供したことを明らかにした。提供されたLEDは赤と青の光を放つもの。

植物工場とは、光・湿温度・培養液などの環境条件を人工的に制御することで、季節に関係なく自動的に植物の連続生産を行うことを可能にするシステム。「無農薬で安全・安心な農産物の提供」や「季節にかかわらず安定した生産が可能」といったメリットがあると言われている。植物工場では、赤の光を放つLEDと青の光を放つ2種のLEDを用いて、光合成と同じ状態を作り出している。

経済産業省は1月21日から3月24日にかけて、同省の別館ロビーに「植物工場」のモデル施設を設けており、一般公開していた。4月下旬より、同施設の設置再開が予定されている。

同社は「植物工場プロジェクト」に参加している日本企業にLEDのサンプルを提供しており、さらに30万個を供給する予定。これまでに同社は、カナダに対しても農業用照明としてLEDを提供している。

Seoul SemiconductorのLED「Z-Power」