NECは3月25日、アジア地域の中堅市場向けに、SAP ERPをベースに開発した製品「Verticore」を製品化し、販売を開始したことを発表した。英語版と中国語版が提供され、アジア各エリアの法制、税制、通貨に対応している。

対象国・エリアは、中国、香港、台湾、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピン、インド。

同製品は、アジアにビジネスを展開している多国籍企業のグループ内におけるビジネスプロセス標準化を支援するとともに、グローバル企業が抱えている部門や地域を越えた経営課題を改善し、グループ経営の強化を図ることを目的として開発された。

同社は、まず3業種(産業機械、ハイテク、消費材)のテンプレートを製品化した後、小売や化学など他の業種向けのテンプレートを拡充していく予定。

同製品はSAPの中堅企業向け「SAP Business All-in-One」プログラムの認定を受けており、NECは、SAPアジアパシフィックジャパンと共同マーケティングやプロモーション活動などを通じて、同製品の拡販を進めていく。

価格(ハードウェア、SAP 10ユーザライセンス、システム導入費用を含む概算価格)は2000万円(税別)から。