アイ・ティ・アールは3月24日、国内エンタープライズ向けASP/SaaS製品の市場規模および動向を調査し、その結果を発表した。

同社では、2008年度の国内ASP/SaaS型コラボレーション市場規模は77.4億円、前年比125.3%の伸びになると見ている。同市場において最も拡大した製品分野はLMS(ラーニングマネジメントシステム)で、前年比174.3%(約12億円)と急速な伸びを示している。

その背景には、コンプライアンス関連をはじめ、社員教育におけるLMSの有用性が企業において認知されてきたことがあるという。LMSのコンテンツは、社会人向けの基礎教育をはじめ、語学、コンピュータ、コンプライアンス、マネジメントなどの領域において需要が拡大しており、今後も高い成長率を維持すると予想される。

国内ASP/SaaS型コラボレーション市場規模推移と予測(2006~2012年度)

同調査の結果は、「ITR Market View:Enterprise SaaS市場2009」としてまとめられており、ERP、SRM(サプライヤー関係管理)、WMS(倉庫管理システム)、CRM(顧客関係管理)とFAQ作成管理、コラボレーション関連のグループウェア、ブログ、SNS、 Web会議、LMSの10製品分野を対象としており、国内72のASP/SaaS製品を網羅している。