日立製作所は、指紋認証技術と指静脈認証技術を組み合わせたマルチモーダル生体認証製品の開発に向け、仏サジェム社と提携したと発表した。
具体的には、サジェム社が、日立の指静脈認証技術「VeinID」とサジェム社の指紋認証技術「Morpho」を組み合わせた製品を開発、製品化、日立は指静脈認証や製品化に関する技術を提供する。
この製品は、静脈パターンと指紋データを同時に読み取ることができ、世界最高レベルのセキュリティーと認証精度を実現。さまざまな認証システムに組み込むことにより、アクセスコントロールや本人認証、安全性の高い決済システムなど、幅広いアプリケーションへの適用が可能だという。
具体的な用途としては、入国審査などを想定しており、2つの生体認証を組み合わせた場合でも、1回のチェックで審査が行えるようになるという。
なお、具体的な製品化のスケジュール等は明らかにされていない。