ジャストシステムは3月23日、日本原子力学会と共同開発した、原子力関連用語向けATOK専門用語変換辞書「社団法人日本原子力学会 原子力用語辞書2009 for ATOK」を、6月末に発売すると発表した。

原子力関連事業の性質上、監督官庁への提出文書、事業者間で交わされる文書は誤りなく正確に記述することが求められている一方、原子力関連用語は難解で多岐にわたる。

この課題を解決するツールとして、ジャストの「ATOK」とATOK専門用語変換辞書を利用した入力方法が日本原子力学会から高く評価され、原子力関連用語に関するATOK専門用語変換辞書を2者で新たに共同開発することになったという。

ATOK専門用語変換辞書には、原子力関連用語とその定義について規定している「JIS Z4001原子力用語」の内容に加えて、ジャストシステムが日本原子力学会発行の民間規格から用語抽出を行ったうえで、さらに日本原子力学会 標準委員会の専門家が定義や表記などの観点から精査した用語が採用されている。

同製品は、文書作成時の難しい原子力関連用語への正確な変換、用語の一部から長い正式名称への入力、英単語への変換をスムーズに行うことを可能にするほか、入力しながら原子力関連用語の説明を参照することも実現。

希望小売価格はパッケージ版が1万8,000円、ダウンロード版が1万6,000円。また、法人向けのライセンス価格は1ライセンス当たり1万6,000円となる(いずれも税別)。

同製品の利用には、日本語入力システム「ATOK」が別途必要で、「ATOK 2007 for Windows / Mac」以降、もしくは、「ATOK X3 for Linux」上で動作する。