徳島県庁に「ソーラー駐輪場」が完成した。同施設は、県内に生産拠点を持つ三洋電機モバイルエナジーカンパニーが、県内の企業の製品を使った環境啓蒙活動を行いたいとしていた徳島県に協力し、「実証実験」として建設された。
駐輪場の屋根に取り付けられたHIT太陽電池パネルで、eneloopbikeのための電気を作る「ソーラー駐輪場」 |
現在の状況(状態ソーラパネルの発電中およびシステムエネルギー)が表示される。現在の蓄電量はパーセントで表示。 |
ソーラー駐輪場は、eneloopbikeに太陽電池で充電するという設備。県庁内にある駐輪場の屋根の一部に、同社が製造する太陽電池モジュール「HIT」が設置されており、これとリチウムイオン蓄電システムとの組み合わせでハイブリッド自転車「eneloopbike」に充電を行う。HIT太陽電池パネルは、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜で形成されるハイブリッド型の太陽電池パネル。HITパネルは3枚使用されており、システム全体では計630Wの太陽電池容量(年間発電量は約690kWh)を持つ。また、ACコンセントも設置されており、災害などの非常時に非常用電源として使用することも考慮されている。オープン当日の18日には、飯泉徳島県知事、同社の伊藤常務執行役員らにより、駐輪場の実証実験開始式が行われた。
なお、このソーラー駐輪場は、同駐輪場に置かれているeneloopbikeに充電するためのもので、電動アシストサイクルを利用している一般の人が利用することはできない。