大日本印刷(以下、DNP)とジュンク堂書店は3月18日、資本提携に合意し、大日本印刷がジュンク堂書店の51%の株式を取得したことを発表した。大日本印刷はこれまでに丸善や図書館流通センターを子会社化しており、出版印刷事業の強化を図っている。
ジュンク堂書店は、全国の主要都市に大型書店33店を展開し、黒字経営を続けているが、ここ数年事業規模が拡大したことから、将来の事業展開のために株式の上場を含めた資本増強を検討してきた。今回、資本増強と顧客サービスの向上など、上場以上の効果が見込めることから、DNPへの自己株売却による資本提携に合意した。
今回の資本提携により、ジュンク堂書店の書店運営のノウハウと、DNPが持つCRM分析、電子出版やネット通販などのWebサービス、プリントオンデマンド、店頭プロモーションサービスなどを融合させ、顧客に対する新しいサービスを提供していく。
DNPから取締役1名、監査役1名が派遣される予定だが、経営については、引き続きジュンク堂書店の独自性を生かし、従業員や店舗など、特に変更はないという。