The GNOME teamはオープンソースの統合デスクトップ環境「GNOME」の最新バージョン「GNOME 2.26」を公開した。前バージョンの2.24から比べ、数百のバグフィックスとソフトウェアアップデートが実施されており、新しいディスクバーニングアプリケーションやファイル共有システムのシンプル化など、注目すべき改良点も多い。対応する言語数は48となっている。
GNOME 2.26の主な変更点は以下の通り。
- 新ディスクバーニングアプリケーション「Brasero」の採用
- ファイル共有のシンプル化(WebDAV/HTTP/Bluetooth対応)
- グループウェアスイート「Evolution」の改良(PSTファイルのダイレクトインポート、MAPIサポートなど)
- Media Playerの機能強化
- オーディオフレームワーク「Pulse Audio」の採用
- マルチモニタのサポート
- IMツール「Empathy」の機能強化
- Webブラウザ「Epiphany」の改良(Firefox 3.0に近いロケーションバーなど)
- ユーザ認証に指紋認証を追加
開発環境としては、GTK+の最新バージョンであるGTK+ 2.16が採用されているほか、統合開発環境「Anjuta」にも多くの改良が実施されている。
さまざまな新機能が追加されたGNOME 2.26 |