米Sun Microsystemsは3月18日(米国時間)、クラウドコンピューティング向けプラットフォーム「Sun Open Cloud Platform」とクラウドサービス「Sun Cloud」を発表した。
Sun Open Cloud Platformは、オープンソースソフトウェアであるJava、My SQL、Open Solaris、Open Strageから構成される。同社は、同プラットフォームによって企業が自社向けに構築する「プライベートクラウド」と一般に公開される「パブリッククラウド」の構築を可能にするとして、開発者に向けて同プラットフォームのAPIを公開している。
Sun Cloudは現在、Early Accessとして公開されており、今夏に第1弾として、「Sun Cloud Storage Service」と「Sun Cloud Compute Service」の2つのサービスが提供される予定。
Sun Cloud Storage Serviceはオンラインのファイルサービス。WebDAVプロトコルとAmazonのS3 APIと互換性のあるオブジェクトストアのAPIをサポートする。
Sun Cloud Compute Serviceは、個人や開発チームに向けてアプリケーションの稼働環境を提供する。同サービスは、サンが2009年1月に買収したQ-Layerの技術「Virtual Data Center」が用いられている。OSはOpenSolaris、Linux、Windowsから選択可能で、リソースをプロビジョニングする際、Webベースの操作画面によるでドラッグ&ドロップ、または、コマンドラインによる操作によって行える。