OKIデータとスウェーデンのアノト社(Anoto Group AB)は18日、欧州地域におけるデジタルペン・ソリューション分野の戦略提携を強化したと発表した。今回の提携強化を受け、OKIデータはすでに2月から、アノト社が開発したパッケージ製品「アノト・ペンプレゼンター」と「アノト・ペンドキュメンツ」の2品の販売を欧州で開始している。
アノト社は、ペンで紙に書いた手書き情報のデジタル化を行うデジタルコミュニケーション「アノト機能」を開発した会社。同機能は、アノトパターンと呼ばれる微細なドットを印刷した入力用紙を利用し、デジタルペンがアノトパターンを読み取ることでペンの軌跡のデジタル化を行うとういうもの。
アノト社では、アノトパターンの印刷に要求される精緻な印刷品質を、プリンタが装置寿命にわたり維持できることを証明するため、同機能で使用することができるプリンタの認定規格「プリンタ認定制度」を運用。OKIデータは2006年に「アノトプリンタ認定」を海外市場の会社として初めて取得。以来、最新のA3カラーLEDプリンタ「COREFIDO C830dn」など計9種類のアノト認定プリンタを、日本国内を含む全世界で販売を行ってきたという。
OKIデータは、アノト社のパッケージ製品2品の販売を始めることで、欧州においてアノト認定プリンタのみならず、アノト機能を応用したソリューション製品を一貫して提供することが可能となったとしている。