Ubuntuリリースチームは3月12日(現地時間)、Ubuntu Linuxの次期バージョン「Ubuntu 9.04(開発コード名「Jaunty Jackalope」)」のアルファ第6版を公開した。Ubutu 9.04 α6はJaunty Jackalope最後のアルファバージョンであり、今後は3月26日にベータ第1版、4月16日にリリース候補版、そして4月24日に正式版がリリースされる予定となっている。Ubuntu 9.04 α6は開発者向けのアルファバージョンのため、一般ユーザがダウンロードして使用することは推奨されていない。
Ubuntu 9.04 α6は、2月27日に公開されたα5との間に大きな違いはなく、ソフトウェアやパッケージのアップデートが行われたほか、既知の問題点がいくつか解決されているもよう。ただし、9.04から新たに採用されるX.Org Server 1.6がプロプラエイタリのATIドライバでサポートされない、Ctrl-Alt-BackSpaceが効かない、などのバグはまだそのまま残っているという。
今回発表されたUbuntu 9.04 α6までに実施されたUbuntu 8.10からの主な変更点は以下の通り。
- X.Orgサーバの最新バージョン「X.Org 1.6」
- フォントサイズのカスタマイズが可能に
- 新スタイルの通知システム(Flashによるデモ画面はこちら)
- Linuxカーネル「2.6.28-8.26」
- ファイルシステムに「ext4」をオプションで提供(デフォルトはext3)
その他、タイムゾーンマップの改良、60秒のカウントダウン付きリスタート/シャットダウン通知システムの追加、GNOME 2.26 RC版の採用なども行われている。