三洋電機は3月11日、2009年4月1日付けの組織再編を発表した。それによると、本社部門の組織再編として、将来、成長の可能性が見込める事業の育成を加速する本社組織「強化事業推進本部」を新設するほか、国内大手法人に対する戦略的CRM活動の強化のための「国内CRM本部」の新設、「マーケティング本部」および「国内CRM本部」を統括する機能としての「コーポレートマーケティング部門」の新設が行われる。
また、事業部門の組織再編としては、「電子デバイスカンパニー」が、事業運営の効率化と技術開発力強化の両立を目的に従来の「精密デバイス事業部」「光デバイス事業部」「フォトニクス事業部」から「情報デバイス事業部」「ニュープロダクツ事業部」に再編される。
また、半導体事業を担う「三洋半導体」は、事業本部を廃止し、販売戦略機能を各事業部に移管することとなる。これにより、「販売事業本部」「パワーマネジメント事業本部」「LSI事業本部」が、「ハイパーデバイス事業部」「HIC事業部」「汎用LSI事業部」「カスタムLSI事業部」に再編されることとなる。
このほか、「コマーシャルカンパニー」では、国内外の事業強化・拡大、原価低減活動のさらなる推進のため、「事業推進統括部」「国内営業統括部」「海外営業統括部」を新設するほか、国内の産機システム販売会社6社を三洋東京産機システムに統合、三洋電機販売のコールドチェーン部門を吸収分割して統合、コールドチェーン事業の専門販社「三洋電機産機システム 株式会社」を設立する。さらに、三洋関東設備機器を母体に、三洋通信エンジニアリングを合併するともに、三洋電機サービスのエンジニアリング部門を吸収分割して統合、設備工事請負会社「三洋電機ファシリティエンジニアリング 株式会社」の設立も行う。
また、「海外営業本部」では、「グローバル営業事業部」「商品マーケティング事業部」の2事業部体制を発展的に解消、海外営業本部直下に書く統括部を並列に置いた組織に変更するほか、「三洋電機コンシューマエレクトロニクス」では、「事業戦略室」を発展的に解消し、「経営企画室」に機能統合が行われる。