「CATMAN」、「ペレストロイカ」といったFlashアニメ作品で知られるクリエイター・青池良輔が、マイコミジャーナルにて「クリエイターになる方法」を伝授する新連載マンガ&エッセイ「創作番長クリエイタ」をスタートする。

新連載のタイトルロゴ。創作に賭ける熱い想いが、このタイトルロゴに込められた

Flashを駆使して、ほぼひとりで作品を制作。世界中で高い評価を得ている日本人クリエイター・青池良輔。あの「鷹の爪」で知られるFROGMANの制作姿勢にも多大な影響を与えた青池は、現在カナダで次回作の制作に励んでいる。Flashアニメ作家として著名な青池だが、元々はカナダで映画会社に勤務していた。その時代の経験も活かし、様々な側面から青池が創作に関する知識やノウハウ、クリエイターになる方法などを伝授する新連載を開始する。連載タイトルは「創作番長クリエイタ」。マンガとエッセイを連動させた斬新なスタイルで、青池が創作の全てを明かす。この連載こそが、ある意味、青池良輔の最新作とも呼べるだろう。

アドビ システムズのイベント出演のため来日した青池監督。マイコミジャーナルにて「創作番長クリエイタ」を3月下旬より連載開始。後ろに見えるのは、これまでに青池監督の手がけた作品ポスター

青池はどのようなスタンスでクリエイター論を展開していくのだろう? 「クリエイターを目指す、もしくは創作に興味を持つ人々にとって、優しいお兄さんであるべきか、厳しいアスホールであるべきか悩んでます。でも意識としては、それこそ、僕の連載を読んでクリエイターを目指した人が、映像コンテストで入賞出来なかったら、右手の中指を折るみたいな感じです(笑)」と笑顔で怖いコメントを残す青池。目は完全にマジだ。自身の作品制作と何ら変わらない本気のスタンスで、この新連載に取り組んでいることが伝わってくる。

連載に賭ける熱い想いを語る漢・青池

また、青池は「(連載では)ありとあらゆる手段を講じながら創作に関する出来る限りの話をするつもりです。その結果、プロのクリエイターを目指す人々が、作品が出来た時の嬉しい気持ちを感じられるようにしたいです。以前、僕の妻が僕に対して"あなたの仕事がわからない。なぜ徹夜して脚本書いたり、アニメを作ったりしてるのか、それが理解できない。そこまでして、何で作品を創りたいのかがわからない"と話していた時期があったんです。僕はその後、『ぺレストロイカ』という作品で、妻に背景ミニチュアの造形を9カ月かけてお願いしました。それを終えて妻がやっと言ってくれたんです。"あなたの気持ちがわかった"と。作品が完成したときのそういう高揚感っていうのは、9カ月かけなくても、15秒の時間で創った作品でも同じなんです。大小はありますが、その完成の時のフワッとした気持ちを、多くの人が持つことのできるような連載にしたいと思います」とプライベート秘話を交えつつ「クエリエイトする」、「クリエイターになる」ことを目指す人々にヒントを与える新連載について熱く語ってくれた。

クリエイターを目指すすべての人に贈る「創作番長クリエイタ」

新連載「創作番長クリエイタ」の主人公である創作高校総番・久利英太。喧嘩常勝の番長でありながら、密かにクリエイターを目指しているというスーパー高校生だ!

撮影:岩松喜平