ソースポッドは3月10日、2009年2月1日~2月28日にかけて、同社のスパム対策製品比較検証環境で受信したスパムメールの傾向などをまとめた「スパムメール実情レポート」2009年2月版を発表した。

同社は以下のような検証環境に、スパム対策製品として、「IronMail」「Panda GateDefender Performa」「SPAM WATCHER Appliance」「Symantec Mail Security 8300シリーズ」「マトリックススキャンAPEX」を用い、これらすべてにスパムメールが配送されるような仕組みにしている。

ソースポッドのスパム対策製品比較検証環境

調査期間中に受信したメールの総受信数は20万4,825通で、そのうち正常なメールが4,915通、スパムメールが19万9,910通となっている。

スパムメールを言語別に分類すると、英語が93.74%、ロシア語が3.15%、日本語が3.10%、残りが中国語、韓国語、ヨーロッパ言語などで、先月に比べ、英語・ロシア語が増加した分、日本語が減少したようだ。

メール形式は、multipart形式とtext形式の比率で調査しており、それぞれ英語が6対4、ロシア語が1対9、日本語は2対8で、どの言語もtext形式のスパムメールの比率が増加した。

内容は、英語はURLをクリックさせてバイアグラや高級腕時計などの通販サイトへ誘導するものがほとんどで、ロシア語はアダルトサイトやDVDの通販サイトへ誘導するものが多くを占めていた。日本語に関しては、アダルトサイトへの誘導がほとんどだったが、不景気の影響か、2月初旬から融資やキャッシングなのメールが徐々に増えた。

一方、フィッシングメールは、約300通と先月に比べると多少増加傾向にあった。内容はオンラインバンクを装ったものが大半で、残りがPayPalを装ったものだった