ジュニパーネットワークスは10日、ネットワーク全体におけるセキュリティ・リスクとTCOを削減する包括的ソリューション「Adaptive Threat Management」と、ダイナミック・サービス・ゲートウェイ「SRXシリーズ」の新製品、「SRX3400」と「SRX3600」を発表した。
SRX3400とSRX3600は、ルーティング、スイッチ、セキュリティ機能を統合した同社独自の「JUNOSネットワークOS」で動作することにより、高度な柔軟性と拡張性、強固なセキュリティ、簡便な運用を実現している。SRX3400は、ステートフル・ファイアウォール、および最大6GbpsのVPNとIPSスループットが利用可能で、毎秒17万5000接続に対応する。SRX3600は、30Gbpsのステートフル・ファイアウォール、および10GbpsのVPNとIPSスループットが利用可能で、毎秒17万5000接続に対応する。いずれもSPCやI/OカードによるEthernetポート、およびサービスプロセッシング機能の拡張が行える。価格はいずれもオープン。
Adaptive Threat Managementは、SRX3400とSRX3600にくわえ、統合型ネットワーク・アクセス・コントロール・ソリューション「Unified Access Control 3.0」の相互運用機能をさらに柔軟にした「Secure Access SSL VPN 6.4」、「Security Threat Response Management 2008.3」、最新の脅威管理機能を備えた「Network and Security Manager」をパッケージ化したもの。IDベースのファイアウォール・ポリシーでデータセンター全体におけるアプリケーション・アクセス・コントロールを構築し、セキュリティ・リスクを低減するほか、ユーザー単位でポリシーを設定し、ローカルでもリモートアクセスでも同様にグローバル・ポリシーを適用して、企業ネットワーク全体におけるより堅牢なアクセス・コントロールを構築可能としている。また、ネットワークへの攻撃に関する情報を素早く分析し、直面している脅威を把握して適切な対策を決定できる。