日本IBMは10日、メインフレーム「IBM System z」シリーズ上でOS「z/OS」を利用しているユーザー向けに仮想テープ・ライブラリ機能を提供するソフトウェア製品「IBM System Storage VTF Mainframe V3.0」を発表した。最小構成価格は175万800円(容量1TB、1年間のサポート付き)。販売は即日開始され、出荷は3月17日より行われる。
IBM System Storage VTF Mainframe V3.0は、テープ装置へのデータ保存の運用方法を継続しながらも、実際にはより高速なディスク・ストレージ装置を外部データ保存装置として利用できる仮想テープ・ライブラリ機能をIBM System zシリーズに追加するソフトウェア製品。最大256台の仮想テープ装置をサポートするだけでなく、それぞれの装置に搭載される仮想テープ・カートリッジの本数は無制限となっているため、保存データの増加に応じて接続されたディスク・ストレージ装置の物理容量いっぱいまで容量を割り当てられるのが特徴だ。
また、同社独自の技術「Parallel Access Tape(PAT)」により、通常のテープ・ストレージ装置では不可能な、複数サーバからの同時読みだしを可能としている。これにより、使用するディスク・ストレージ装置が仮想テープ・ライブラリ装置として他のサーバからも同時に接続できるため、データの一元管理が実現した。
対応システムは、z/OS V1R8以降が導入されたSystem zプロセッサー。