Internet ExplorerのないWindowsが登場すると言ったら驚くだろうか? ――Microsoftが次期主力OSのWindows 7において、IE8をオプション扱いとし、標準インストールコンポーネントから削除可能にすることを考えている、との憶測が流れている。現在市場に流出しているWindows 7の最新ビルド7048では、導入コンポーネントの有無を選択する項目の中に「Internet Explorer 8」が出現しており、これをオフにすることでコンポーネントを無効化できるのだという。

WindowsでのIEバンドルについては、今年1月に欧州委員会(EC)がMicrosoftに対して独禁法違反にあたるとの見解を示している。今回のBuild 7048での変更は、こうした意見に対応したものという可能性がある。

Build 7048のIE8コンポーネントに関する情報は、Chris' Repository of Knowledgeなど複数のブログやメディアなどで報告されている。コントロールパネルから「Programs and Features」を選択すると、項目一覧に「Internet Explorer 8」が表示されていることがわかる。この時点でWindows上からIE8に関するメニュー項目やiexplore.exeといったファイルは削除されるものの、WindowsからIEコンポーネントが完全に削除されているかは不明だ。

OS自体がIEのレンダリングエンジンの一部を使用しており、IE8の無効化機能がどこまで有効かはさらなる調査が必要になる。またWindows 7 Build 7048の標準インストールではIE8がデフォルトで導入されるため、前述のECの意見とどのように整合性をとっていくのかが今後のポイントとなる。