新日本石油はこのほど、一般住宅における実質的なカーボンフリー達成の(CO2排出量ゼロ)の実証試験を行うモデル住宅「創エネハウス」を横浜市港北区に完成させたと発表した。太陽光発電システムや燃料電池システムなど、最先端のエネルギー機器を備える。
同住宅は、家庭でのCO2排出量削減を目的に住宅用総合エネルギーシステムの開発と実証を行う同社の「ENEOS わが家で創エネ」プロジェクトの一環で建築したもので、高断熱・高気密性能に加え、太陽熱利用や空気循環等による空調負荷の低減を図ったモデル住宅に、家庭用燃料電池システム「エネファーム」、太陽光発電システム、蓄電池システム、太陽熱温水器等の最新エネルギー機器、およびそれらの運転制御や状況確認を行う機器を設置。CO2排出量を1990年の住宅比で50%削減し、さらには太陽光発電等によるエネルギーの創出により実質的なカーボンフリーを実現したいとしている。
実証試験では、同社関係者が実際に生活してCO2排出量やエネルギー消費動向、エネルギー使用量、金額などを調査。蓄積されたデータをもとに、ライフスタイルに応じた機器の効果的・効率的な組み合わせや運転制御方法の開発を行い、2010年度に総合エネルギーシステムとしての商品化を目指すとのこと。
「創エネハウス」の概要 | |
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敷地面積 | 570m2 |
床面積 | 二階建て、延床面積160m2 |
付帯施設 | ガイダンス棟(来場者への説明用設備と機器ショールーム) |
住宅の特長 | 200年住宅ビジョンに基づいた高耐久な構造と保守管理が容易な内外装設備/間取り、次世代省エネ基準を超える高断熱/高気密(熱損失係数1.9以下)、自然エネルギーを最大限利用した建築計画 |