Qt - A cross-platform application and UI framework

Nokiaは3日(ノルウェー時間)、Qtの最新版となるQt 4.5を公開した。QtはC++で開発されたクロスプラットフォームアプリケーションおよびUIフレームワーク。4.5はフレームワーク全体に渡ってパフォーマンスの改善(グラフィックシステム、データハンドリング、Webエンジンほか)が実施されたバージョン。それ以外の注目点は次のとおり。

  • 軽量クロスプラットフォームIDE Qt Creatorの導入
  • 新しいQt SDKの提供
  • WebKitレンダリングエンジン統合の改善
  • QtからFlashのハンドリングが可能になるようにNetscape Plugin APIサポートを追加
  • 新しいJavaScriptエンジンの導入
  • Apple Cocoaフレームワークへの移植(Carbonにも対応)
  • ライセンス体系にLGPLを追加

Qt 4.5のリリースはほぼスケジュールどおりに実施された。もともとKDEで活用されてきたフレームワークだが、最近ではSkypeやGoogle Earthなどクロスプラットフォームで動作するアプリケーションのUIとしても採用されている。Nokiaが開発会社を買収し、携帯プラットフォームにおけるUI開発の重要なコンポーネントとして開発が進められている。