社団法人 情報処理学会は3月2日、東京都の国立科学博物館において情報処理技術遺産および分散コンピュータ博物館の認定式を開催した。
情報処理技術遺産は、「先人の努力の結晶である情報処理技術関連の歴史的文物を将来に長く保存し、次世代人の学ぶよすがとして伝えること」を目的として情報処理学会が認定するもの。「その時代において独創性または新規性が著しかったもの」、「その時代において性能が優れていたもの」、「情報処理技術の発展過程において一時代を画したもの」など14項目におよぶ指針が定められており、いずれかに適合する文物が候補として選ばれ、選考委員会により各種条件・基準と比較しながら検討が行われる。
また、分散コンピュータ博物館は、「情報処理技術遺産あるいはそれに準ずる歴史的文物を多数収集・保管している組織」を認定するもの。情報処理技術遺産と同じ委員会によって、同様の基準により認定される。
第一回となった今回は、100件を超える候補の中から、23の情報処理技術遺産と2つの分散コンピュータ博物館が認定された。認定された文物・組織は以下のとおり。
情報処理学会では、今後も調査を継続し、新規の情報処理遺産を毎年追加していく予定だ。