日立システムアンドサービスは3月2日、日本オラクルが提供する製品を用いてクラウド・コンピューティングやサーバー仮想化を実現する次世代システム基盤の構築に備えるソリューションの提供を4月1日から開始すると発表した。
同ソリューションは、オラクルのデータベース「Oracle Database」と親和性の高いアプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」やイン・メモリー・データグリッド「Oracle Coherence」を用いたアプリケーションサーバ基盤の統合を可能にする。加えて、システム基盤全体を統合運用管理ツールOracle Enterprise Managerで統合管理することで、システム運用にかかるコストの削減を実現する。
また、同ソリューションによって、サーバ仮想化に関連する製品「Oracle VM」「Oracle Real Application Clusters」、「WebLogicクラスタ」「Oracle Coherence」を組み合わせ、データグリッドが進化したクラウド・コンピューティングにも拡張可能なプラットフォームを構築する。
さらに、同ソリューションは他の業務システムとの連携を実現する「Oracle SOA Suite」やデータを視覚的に分析する「Oracle Business Intelligence」など、Oracle Fusion Middlewareを支えるシステム基盤構築を推進する役割も担い、コスト削減だけでなく、新たなシステムに向けた準備としても利用可能。
同社は同ソリューションを金融・証券・保険業やデータセンターを運営している顧客などに向け、2011年度までに約25億円の販売を目標としている。