NECとNECエンジニアリングは2月24日、ICカードや静脈などの生体情報を活用したセキュリティ製品「UNIVERGEフィジカルセキュリティソリューション」を強化したことを発表した。今回、来訪者管理や臨時カード貸出管理など特にニーズの高い管理機能がテンプレート化された。これにより、従来の個別に開発を行う場合と比較して、システム導入期間の30%短縮を実現するとのこと。
同製品は、ICカードによる入退管理システムを核に、「映像監視システム」「統合ID管理システム」「勤務管理システム」など、企業内の各種システムと連携した形でのセキュリティ基盤の構築を可能にする。
テンプレート化された機能は、「入退管理」「車両管理」「来訪者管理」「臨時カード貸出管理」「VIPプレゼンス管理」の5種類で、入退管理と、各システムの密な連携が実現される。
例えば、Webによる来訪者管理が可能になるため、来訪者に配布するゲストカードの管理や権限割付作業が効率化されるとともに、来訪者の厳密なトレース(追跡)が行えるようになる。また、VIP(重要顧客や自社役員など)が入退場ゲートを通過した際、関係社員や担当秘書にインスタントメッセージで来社の通知が行えるため、秘書の事前準備や警備体制の確立など高品質な来客対応が実現される。
各機能の価格は次のとおり。車両管理、来訪者管理、臨時カード貸出管理、VIPプレゼンス管理機能を利用するには、別途、統合管理サーバ(250万円)が必要。
機能 | 概要 | 価格(税別) |
---|---|---|
入退管理 | カード照合によるドア制御 | 780万円~ |
車両管理 | ETC車載器を応用利用したゲート管理 | 97万6,000円~ |
来訪者管理 | 来訪申請、受付機能、ゲストカード発行 | 150万円~ |
臨時カード貸出管理 | カード忘れ時の臨時カード発行 | 97万6,000円~ |
VIPプレゼンス管理 | 会社役員の出社通知と在席表示 | 97万6,000円~ |