PHPに最適化されたアプリサーバ、Zend Server登場

Zendが新しいWebアプリケーションサーバZend Serverの公開を開始した。執筆現在ではベータ版が公開されている。Zend CoreやZend Platformで使われているコンポーネントの一部が再利用されているが、ほとんど一から開発された新しいWebアプリケーションサーバ。商用プロダクトだがコミュニティエディションは無償で提供されている。商用版はWindowsとLinuxがサポートされ、コミュニティエディションにはさらにMac OS Xのサポートが追加されている。

Zend ServerはPHPアプリケーションのデプロイと運用に主眼をおいたプロダクトで、簡単にインストールできPHPアプリケーションのデプロイと運用、UIを経由したモニタリング・管理・プロビジョニングなどが実施できる。PHPのデプロイと運用をもっと簡単にしたいと考えている管理者にとって魅力的なプロダクトだ。

Linux版はTarball以外にもDEB/RPMパッケージが用意されておりインストールからアップグレードまでシームレスに実行できるように工夫されている。OS X版はDMGで提供される。デフォルトで各種データベースとの接続に対応、Zend Frameworkとの高い親和性の実現といった特徴がある。PHPはインストール後のアップデートが煩雑だと言われることがある。Zend Serverにはそういった煩雑性を軽減させる目的があるとみられる。