日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)とシーメンスPLMソフトウェアは2月20日、PLM製品に関する検証施設「HP-Siemens PLMコンピテンスセンタ」(略称:HSCC)を共同で設立することを発表した。
HSCCは日本HP市ヶ谷本社内に設立され、新しいPLM製品のベンチマークやサイジング、ソフトウェアのバージョンアップに伴う機能検証、パッチの検証と管理、ソフトウェア環境の活用サポートなどの各種サービスが提供される。加えて、HP製プラットフォーム(HP BladeSystem、HP Integrityサーバ、HP ProLiantサーバ、HP StorageWorks Enterprise Virtual Arrayなどのハードウェア、SAN/LAN環境、ミドルウェアを含めたインフラ・ソリューション)を製造企業やパートナー企業に開放する。
シーメンスPLMソフトウェア日本法人の代表取締役社長を務める三澤一文氏は、「製造業の設計開発の現場では、市場や企業のグローバル化に伴い、多国間や複数企業間で情報を共有し、共同開発を行うプロジェクトが一般化しているとともに、開発効率の向上のために熟練技術者の暗黙知の"見える化"も大きな課題となっている。こうした背景の下、HSCCは日本の製造業を支援するうってつけの場になると考えている」と述べている。