富士通は2月19日、中堅企業向け統合ERPパッケージ「GLOVIA smart(グロービア・スマート)製造」の新製品として、図面、見積書、注文書、設計書、工程表などを関連する部門で共有し有効活用できる、「GLOVIA smart 製造 ECM(Engineering Content Management)」を発表した。
富士通によれば、製造業の中堅企業では、企画・設計から製造までの図面や文書などの成果物を工程別に管理しているため、他工程の図面の入手や問い合わせに時間と労力を費やしたり、設計変更情報が伝わらず手配漏れの発生や無駄な在庫が増加するなど、情報連携がスムーズにいかず余分な工数や費用が発生しているという問題があるという。
そこで同社では、このような課題を解決し、業務プロセスの変革により企業競争力強化を図るためのソリューション「GLOVIA smart 製造 ECM」を開発した。
GLOVIA smart 製造 ECMでは、企業内の紙や電子ファイルの成果物を一元管理し、関係者全員で共有・活用できるという。また、関連する各成果物を部品表にひも付けることで各部門から必要な図面や文書を、部品をキーに検索することや、同社の生産管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 PRONES」との連携も可能だという。
価格は、基本10クライアントライセンスで140万円(税別)、出荷開始は2月27日の予定だ。富士通では、今後3年間で1,000本の販売目標を掲げている。